韓国観客動員数4週連続第1位を記録したヒョンビン主演のサスペンス・アクション大作『ハルビン』。先週末、ウ・ミンホ監督と主演ヒョンビンが来日し、リリー・フランキーとともにジャパンプレミアを開催。イベントも大盛況に終わり、参加した観客からは「映画館で見るべき作品」「壮大かつ迫力ある映像と内容」「今観る意味のある作品」と絶賛の声が続出した本作より、この度3か国でのロケーション撮影の裏側を捉えたメイキング映像と画像が解禁。「あえて苦しい撮影に挑みました」と明かすウ・ミンホ監督。1909年当時の風景を再現するため、モンゴル、ラトビア、韓国で撮影が行われた。
1909年10月、アン・ジュングン(安重根)と同志たちは伊藤博文を追ってある使命を果たすため中国・ハルビンへ向かった。そしてハルビン駅に銃声が鳴り響いた…。

息が上がりながら砂漠のど真ん中にある撮影場所へと歩くヒョンビンたち。「当時の若者たちもこんな風に歩いていたのではないか?」リアルを追求する撮影監督のホン・ギョンピョ。“グリーンバックの前で撮りたくなかった”というウ・ミンホ監督の意向に応えるため、自身が担当した『パラサイト 半地下の家族』(19)でも使用した高性能カメラARRI ALEXA 65を採用。砂漠や湖の広大な風景を細部までとらえている。ウ・ミンホ監督は「モンゴルのロケはマイナス40度。8時間待機して撮影は10分足らず」と過酷な現場を明かす。氷上に取り残されたヒョンビンは「撮影をしながら人間の無力さや孤独を感じた」と話すが、360度氷の世界を一歩一歩進むヒョンビンの姿を見ると、その言葉にも説得力が増す。
■『ハルビン』7.4公開 | 3カ国ロケーションメイキング
「どれもリアルな映像であり、雪も全て本物です」と話すホン・ギョンピョ。撮影中の大雪も「天からの贈り物でしたね」と喜ぶ監督だが、雪にまみれたヒョンビンは…辛そうだ。泥まみれでの戦闘シーンや氷を割って泥水にはまる様子も収められた。このリアルな映像への空く無き探求心が本作の持つ緊迫感、壮大さに繋がっていることは間違いない。


7月4日(金)新宿ピカデリーほか全国公開